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2020-07-06

歯周病を治したい

歯周病は成人の8割が罹患しているという成人病です。現在では歯を失う原因のトップが虫歯ではなく、歯周病だということもご存じでしょうか。別に痛みもないし、特に気になる点もないけど。。。私が歯周病に罹ってる?って思われるかもしれませんが、そこが歯周病の厄介な点です。

毎日歯磨きしているけど、歯医者さんに行ったら、歯周病になっていると言われる方も多いのです。歯ブラシがきちんと歯や歯肉に当たっておらず、プラーク(細菌の塊)が残っていて、歯周病になってしまったのかもしれませんね。歯周病はプラークや歯石があるところからひどくなっていきます。虫歯と違って、歯周病の治療の第一番目は歯みがきをすることで、きれいを保つことが歯周病を治すのに一番肝心なことです。

プラークって何?

お口の中に残った糖分などを餌にして、歯周病菌が増え、白い塊になっていきます。更に歯周病菌が毒素を出し、その毒素により歯ぐきに炎症を起こしていきます。

歯みがきだけなら歯医者さんに行かなくても

最初に歯周病の大切なことは、歯みがきというお話をしました。歯周病を治すためには、まずは歯みがきが大切なので、ご自身で頑張ってもらうしかありません。毎日歯医者さんに来ることは難しいですよね。では、歯医者さんでどんなことをするかについてですが、歯みがき指導を行ってから、歯石の除去をしていきます。

歯みがき指導

歯みがきの仕方なんて知っているよって思っている方が大半かもしれませんが、ただ磨くのと磨けてるは違います。プラークを残さないように、まずは歯みがきをしっかりできるように指導していきます。歯みがきは、毛先の当て方で汚れの取れ方が断然に変わります。強い力は必要なく、軽い力で、毛先を使いながら、歯と歯の間にもしっかり入るようにして、汚れを落としていきます。

歯石って何?

歯石とは、プラークの中にいる細菌の死骸や唾液の中のカルシウムが固まった軽石上の付着物です。軽石を想像していただければわかる通り、表面が荒いため、プラークが更に入り込みやすい形状をしています。石のように固いので歯にこびりつき、歯周ポケットの奥深くついていきます。

歯石除去

治療のはじめに、歯石除去はしないのかと思われるかもしれませんが、歯みがきができていない状態ですと、歯石除去をしても、すぐに歯石ができてしまいます。まずは、歯みがきが上手にできるようになることが肝心です。歯ぐきが腫れている状態ですと、歯石除去をしたときにお痛みも強くなりますし、出血がひどい場合には、歯石除去をする妨げにもなりますので、治療としては、歯みがき指導から歯石除去とステップを踏んで行っていきます。歯石の量にもよりますが、複数回に分けて除去していく場合もあります。また、歯周ポケットの奥深くに入り込んでいる歯石がある場合には、歯ぐきを開いて除去を行う場合もあります。

歯周病における定期検診の必要性

歯周病は、完治することは難しく、症状を抑えてその状態を維持させることが必要な病気です。ある日、歯科衛生士が「これからは3か月に一度の定期検診に来てください。」と言うかもしれません。これは、治療により症状は落ち着きましたので、期間をあけてて定期的にチェックしていきましょうという意味です。決して歯医者さんに通う必要はなくなったという意味ではなく、定期的にチェックすることで、歯石や腫れがないか、出血がないかなどを見ていきましょうということです。ここで、歯医者さんに行かなくなってしまうと、歯周病が再発してしまうこともあります。せっかく治療したのに、また最初から治療するのは大変ですね。定期検診にお越しにいただければ、もし再発していても、治療期間は短くて済むでしょう。

歯周病と全身の関連

歯周病と糖尿病の関係性があることが現在わかっています。お口の中にも血管が通っているわけで、お口の中にある毒素が血管を通じて全身に行くわけです。糖尿病以外にも様々な成人疾患との関連性が指摘されています。単にお口の中だけの病気と考えず、様々な病気の予防のためにも歯周病治療を行っていきましょう。

歯周病
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